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試験準備

大変ご無沙汰しております。

冬休みに日本へ帰省していたこと、新しい学校での仕事が忙しいこと、修士論文のための準備が大詰めなことが重なって、ブログの更新がかなり滞っていますが、気長にお付き合いください。

オタワの街をブラブラしながらお気に入りのカフェの写真も撮ったりして、ブログにアップしたいなぁと思っているのですが、カフェでゆっくりする時間はなく、仕事へ行く途中、バス停の真ん前にあるスターバックスで、乗り換えのバスを待つついでにササッとコーヒーと軽食を注文するのが日常です。

オタワの冬は、ウィニペグよりは平均気温が2、3度高いようですが、それでもマイナス二けただし、雪がよく降るので、ちょうどバスの乗り換え地点にスタバがあり、お店の中で次のバスを待つことができるのは助かっています。

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ウィニペグにいた頃、生徒の試験は4月初旬から半ば頃に行われていたのですが、今私が所属しているオタワの学校では、毎年春休みの前に試験が行われており、しかもオタワがあるオンタリオ州の春休みはウィニペグがあるマニトバ州の春休みよりも早いので、冬休みが終わったと同時にダダダダーと試験準備をはじめ、あと1週間半で試験本番です。

学校のバレエ科を仕切るディレクターが、カナダ・チェケッティ協会の試験官の一人なので、先週そのディレクターが各クラスを回り、模擬試験が行われました。私が担任をしているのは1年生から4年生で、試験にむけてやる気もテクニックも向上しているし、きちんと仕上がってきているから大丈夫だろうと思っていたのですが。。。

1年生が緊張のあまり(1年生にとっては初めての経験なので)、普段のレッスンからは考えられないような事を次から次へとしでかしてしまい(ステップを忘れる、音楽を全く聞かない、試験官役ののディレクターを見つめ続けるなど)、もう1度模擬試験を行うことになりました。

試験が無事終われば春休み!なのですが、私の場合は大学院の課題と、シーズン末に行われるリサイタルの曲探し兼振り付けに追われそうです。

新しい仕事は体力的にはとっても大変ですが(週に31時間教えています)、「こういう教育機関でありたい」という学校長のヴィジョンがはっきりしていること、全クラスにピアニストがついていること、他にもバレエ教師がいるのでいろいろ相談できること、生徒と親がバレエに熱心なことで精神的に助けられているし、やりがいもあります。

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バレエ教師としての海外留学をお考えの方は、お手伝いができるかもしれませんので、お気軽にお問合せください。海外でバレエ教師として働くことについてのご質問にもお答えします。お返事に数日頂くこともありますが、かならずお返事させていただきます。

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オーディションビデオ

カナダでは今年も雪が降り始めました。

前回のブログ記事で「次回はオタワの町の事を。。。」と言っていましたが、それよりも先に、一番お問い合わせの多い「オーディションビデオ」についてこちらでお返事させていただきます。

私はオーディションの過程に学校側として携わったことはありませんので、ご了承ください。

まずは受験先のウェブサイトをよく読み、何が書かれてあるかしっかり理解してください。例えば、ロイヤルウィニペグバレエスクールの場合は、「ビデオは5分から10分間で、バー、センター、そして16歳以上はトゥシューズでのアンシャヌマン、もしくはバリエーションのどちらか(両方でも可)を含む」と書かれてあります。

いろんなタイプの動き(アレグロ/早い動き、アダージオ/ゆっくりな動き、ソテ/ジャンプ、ピルエット/回転、グラン・アレグロなど)をまんべんなくビデオに収める必要はあると思いますが、あまり神経質になりすぎず、自分が得意なパをふんだんに取り込んだアンシェヌマンを自分で、または先生と相談して組めば良いと思います。苦手なものをわざわざ見せる必要は全くありません。

というのも(私の予想でしかありませんが)、応募者の多い学校であればあるほど、まずは一緒に送られてきた写真を見てビデオを見るか見ないかを判断し、ビデオはたぶんほぼ早送りで、もしくは一部だけ見て合否が決められていると思うからです。踊れるか、踊れないかは立ち姿で一目瞭然ですし、ビデオ審査は1次審査でしかないからです。

ビデオ審査に合格すると約1か月間のサマースクールに参加し(時期や期間は学校によって多少異なります)、それが本審査となり、合格すれば学校への入学許可が得られます。

遠い記憶ですので少し曖昧ですが、私はバーでプリエ、タンデュ、ロンド・デ・ジャンブ、グラン・バットマンを、センターでアダージオ、ピルエット、アレグロ、グラン・アレグロ、ポイント・ワーク(ルルベ、エシャッペなど)、ドン・キホーテの森の女王のバリエーションを撮影したと思います。

使う機材は家庭用のビデオカメラか、ビデオ機能付きのカメラでかまいませんし、編集も、自分でパソコンを使ってできる範囲で十分です。見せたくない部分は全部カットしてしまうか、体力があれば何回か撮影しておいて1番良い出来のものを使えば良いと思います。ただカメラを固定しておいて自分で自分を撮るには限界がありますので、お友達やご家族の誰かにお願いし、三脚を使って撮影しましょう。

思いつく限りを書いてみましたが、少しは参考になったでしょうか。オーディションビデオについてのご質問は、同じく海外留学を目指す他の方の参考にもなると思いますので、この記事の下にあるコメント欄に書いていただけるとうれしいです。

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オタワでの生活

オタワにきて1か月が過ぎました。

新しい学校での仕事はとても順調です。主にプロフェッショナルコースの1年生(8~9歳)から4年生(12~13歳)までを任されていて、その他にはレクリエーショナルコース(趣味コース)のクラスも週にいくつか教えています。

プロフェッショナルコースの生徒は言うまでもなく、レクリエーショナルの生徒もとても熱心に、意欲的にバレエに取り組んでいるので教え甲斐があります。

更には、ライセンシエイト(教師資格には、アソシエイト、アソシエイト・ディプロマ、ライセンシエイト、フェローシップと4段階あり、試験官になるにはフェローシップを持っていることが第一条件です)の試験を受ける準備を始めたいとスクールのディレクターに相談したところ、上級レベルの生徒も週に2クラス受け持たせてもらうことになり、とても充実しています。

ウィニペグで教えていた時はバレエに関してはすべて任されていたので、誰に試験を受けさせるか、コンペティションでは誰にどのバリエーションを踊らせるか、年間の指導カリキュラムをどのように進めていくかなど、すべて一人で決めなければいけないプレッシャーが大きかったのですが、今の学校には相談できる先生たち(チェケッティ協会の試験官2人を含む)が何人もいるので、少し肩の荷が下りた気がします。

がその反面、プロのバレエダンサーになりたい子供達を教えている責任感は大きく、「今日の指導は生徒にとって有意義なものになったのか」、「もっと有効な教え方があるのでは…」と毎日自問自答を繰り返しています。

11月中旬にはプロフェッショナルコースの生徒のプレゼンテーションがあるので、今週末は振り付けを考え、週末明けにはピアニストと相談して曲を決める予定です。

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カナダのチェケッティ協会のメンバーは、毎年何らかのプロフェッショナル・デベロップメントに取り組むことを義務付けられています。

簡単に言うと、チェケッティー協会の支部が主催するワークショップに参加しなさい、ということなのですが、今年はどのワークショップを受けるのかまだ決められずにいます。

というのも、オタワはオンタリオ州にあるのですが、オンタリオ支部が主催するワークショップは毎年トロントで開催されています。オタワとトロントは同じ州内とは言うものの、車か電車で4時間、もしくは飛行機に乗ることになり、日帰りでワークショップに行くには少ししんどい距離(と金額)なのです。

もう1つのオプションは、お隣、ケベック州のモントリオールで開催されるワークショップに参加するという方法。オタワから定期的にモントリオール行きのバスが出ていて、2時間で着くというメリットがあるのですが、ケベック州というのはフランス語のエリアなので、そもそも講習会が英語で行われるのかどうか…現在問い合わせ中です。

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オタワは大きすぎず、小さすぎず、美術館や博物館、国の重要な建物があちらこちらにあり、とても素敵な所です。次回のブログには、オタワの町のことも少し書こうと思っているので、興味のある方は是非、読者登録をお勧めします。忘れたころに更新されるブログですので、更新した時にメールでお知らせが届くと便利かと思います。

ご意見、ご感想、ご質問などもお気軽にどうぞ。少しお時間をいただくかもしれませんが、気長に待っていただければ必ずお返事します。

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バレエと試験 パート2 2/2

前回のブログ記事で、「2~3日中に本題を!」と言っておきながら2か月近く経ってしまいました。

カナダのバレエ教師の長い長い夏休みは毎年日本で過ごしているのですが、日本にいる間にやっておかなければいけないことがたくさんあり、もしかするとカナダにいるときよりも忙しいかもしれない日々を過ごしています。

7月中旬ごろ、大学院から論文の成績が返ってきました。結果は予想していたよりもかなり好成績で(予想はかなり低めに設定していたものの。。。)3年生に進級できることになりました。論文の書き方が上達してきているのだと思います。

さて、本題へ。

私が所属していたダンススクール(来シーズンからは違う学校で教えることになりました。詳しくはこちらをクリック)でのチェケッティの試験は、今年の春に行われました。

今回はかなり規模を小さくしたので、グレード2の生徒が一人、グレード3が3人、スタンダード6の生徒が3人、グレード1のプレゼンテーション(プレゼンテーションとは2年ほど前から導入されたシステムで、合格・不合格はなく、イグザミナーからコメントをもらえるというもの)が3人で、合計10人のみの受験でした。

1人でグレード2を受けたのは私の一押しの生徒で、期待通り一番高い成績で合格しました。普通は、グレード2のように、年が小さい生徒には一人で入室させることはないのですが(最高3人まで同時受験が可能)、本人のたっての希望と、「この子なら大丈夫だろう」という私の判断で、ソロでの受験となりました。

グレード3を受験した生徒は私が3年ほど前からかなり厳しく指導していた生徒なのですが、厳しくしていた甲斐があったのか、最近急成長したグループでした。まだまだ弱いところはありますが、3人とも中の上くらいの成績で合格。グレード3あたりから、どれだけプリエをコントロールできるかが重要課題になってきますが、若い生徒にはなかなか難しいようです。

スタンダード6を受験した生徒は、最近ようやくバレエが楽しくなってきた3人で、2人は今回初めての受験で、あとの1人は3~4年前に一度だけグレード3を受験したことがあります。本人たちから受験したいと申し出があり、私も「たぶん合格するだろう」と思ってはいたものの、レベルが上がれば上がるほど試験官の査定が厳しくなるので、どんな成績でも絶対バレエを嫌いになったり、やさぐれたりしないという約束で受験を許可しました。本人たちは結果に大満足のようでした。

また、スタンダードには「ムーヴメント・インプロバイゼーション」という項目があり、その場で初めて聞いた創作曲を動きで表現することが求められるのですが、普段からジャズやモダンなども踊っている生徒たちなので、それが強みとなりました。イグザミナーからも、「大体の生徒はこの年齢になってくると恥ずかしがってしまって、ムーブメント・インプロバイゼーションは得意ではないけれど、あなたの生徒はよく動けていた」とお褒めの言葉をいただきました。

私は先生やピアニストから音楽性をほめてもらうことが多いのですが(自分で自分の良い所にはなかなか気づけないものです)、6年間教えた生徒が、私の短所は受け継がず、長所のみ吸収してくれている事を願いながら今シーズンを終え、教室の先生方、生徒たち、親御さんたちとお別れをしました。

来シーズンからは、新しい土地、新しい学校、新しい生徒と、何もかもが変わるので、また新しい観点からこのブログも更新していけると思います。大学院も、最終学年です。来年の今頃には卒業式の四角い帽子をかぶっている予定ですが、どうなることやら。。。

このブログに関するご意見、ご感想、または海外留学に関するご質問など、引き続き受け付けています。horikawachisato@gmail.comへお気軽にどうぞ。

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バレエと試験 パート2 1/2

私が在籍しているRAD/バース大学の大学院の、2年目後期の論文を書き終えました!

無事に査定をパスするかしないかの心配はもちろんありますが、今できることは何もないので、とりあえずはリラックス。。。体力と気力を取り戻したら、日本への一時帰国へ向けてのパッキング、オタワへの引っ越しの準備、そして2015-2016シーズン終了に向けてのラストスパートをかけます。

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さて、前回のブログで公言した通り、今回は4月中旬に行われたチェケッティの試験について書きます。日本でも少しずつチェケッティメソッドが浸透してきてるようなので、興味がある方もいらっしゃると思います。(国によってシステムが多少異なりますのでご了承下さい。)

カナダのチェケッティの試験(ダンサーのための試験)のレベルは細かく分けると、

プライマリー、スタンダード1~6、グレード1~6、シニアサティフィケイト、インターミディエイト、アドヴァンス1、アドヴァンス2、チェケッティ・ディプロマ

というように18段階に分けることができます。メジャーexamと呼ばれる、インターミディエイト以上の試験には今回は触れませんが、スタンダードとグレードの試験の違いを簡単にご紹介します。

グレードの試験はいわゆる基本のバレエ試験で、バレエのテクニック、プレゼンテーション(表現力)、音楽性、対応力を審査するためのものです。グレード1の試験は8歳(9歳推奨)から受験することができ、18歳まではグレード試験を受験することが許されています。テクニックやチェケッティメソッドの理解度と、その理解をどれだけ実行できているかを審査するので、エクササイズやアンシェヌマンはとてもシンプルです。生徒は2人1組で生徒のみ入室し、イグザミナー(試験官)によって審査されます。合格者の成績は、パス、パス・プラス、コメンディッド、ハイリー・コメンディッド、オーナーズ、と5段階に分かれます。

スタンダードの試験は、別名クラスexamとも呼ばれ、グレードよりはもう少しリラックスした雰囲気で行われ、表現力や音楽性を見せることに重きを置いた試験です。7歳(8歳推奨)からスタンダード1を受験することができ、18歳までは受験可能です。生徒は6人(スタンダード1,2)、または4人(スタンダード3~6)一組で教師と一緒に入室し、試験の進行は教師によって、審査はイグザミナーによって行われます。合格者の成績は、パス、パス・ウィズ・メリット、パス・ウィズ・スペシャル・メリット、と3段階に分かれます。

グレードとスタンダードの違いを説明するのは難しいのですが、とても簡単に(そして主観的に)要約すると、「プロのダンサーになりたくてプロフェッショナルなトレーニングを積んでいる」という生徒はグレードを、「踊ることが大好きで練習にも一生懸命、でも素質、技術、または身体条件がプロのダンサーになるには少し足りない」という生徒はスタンダードを受験するということなのですが、

私自身は、例えば、去年グレード2を受験した生徒が今年はグレード3を受けるには少し早いと判断したときに、代わりにスタンダード3を受験させたりして、スタンダードはグレードの半段階易しい試験という風に考えています。しかし、スタンダードの試験は表現力や音楽性、そして「動ける/スタイリッシュである」ことを求められているので、スタンダード3のエクササイズが、必ずしもグレード3よりも簡単なわけではありません。

また、生まれつき足首や股関節が硬いなど、バレエで「良い」とされる条件が整っていないけれど、踊れるし、表現力や音楽性に優れているという生徒は、グレードの試験を通ることが予想されたとしても、スタンダードの試験を受けた方が良い成績で合格できたりするので、試験後の生徒のモチベーションや、個人の性格なども考慮に入れる必要があります。

以前に、このブログを読んでくださっている方から「試験に落ちることはありますか?」というご質問をいただきましたが、スタンダード、グレードレベルの試験では99%ありません(あくまでも私個人の意見です)。

生徒の試験は教師の定期査定でもあり、生徒のレベルが試験のレベルに達していないのに試験を受けさせたりすると、イグザミナーからお叱りをうけ、教師としての名が下がることにもなりかねません。試験に通る力量がある生徒を選抜する、そして試験に受かるように生徒を指導するのが「チェケッティのバレエ教師としての資格を持つ」ということだからです。

前置きとして試験のレベルの解説をするだけのつもりだったのですが、予定以上に長くなっていしまったので、本題は2~3日中に!

ご質問、ご感想などはE-mailでどうぞ。ブログをフォローしていただくと、新着記事のお知らせが直接届きます。

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バレエと試験 パート1

私が在籍する大学院のプログラムで、今はバレエ(ダンス)という芸術を審査、評価することの問題点やその解決法を研究しています。

ほとんどの試験は、学ぶことへのモチベーションを高めること、習ったことをきちんと理解できているかを確認すること、または教える側へのフィードバックとして用いられる事がほとんどだと思いますが、その中でもとてもシビアな試験を見学する機会がありました。

かなり前(たしか3月末)の事ではありますが、ロイヤルウィニペグバレエスクールのティーチャーズコースのディレクターが、「プロフェッショナルダンサーコースのレベル7(最高学年)の進級/卒業試験を見学しにきてもいいよ」 と誘ってくれたので、ここぞとばかりに試験官であるスクールの教師陣にまじって見学してきました。

生徒たちがスタジオに入ってきたとたん、ビリビリと「やる気」が伝わってきたことと、一目で「踊れる」ことがわかる強靭な身体に、こちらの気も引き締まりました。

生徒は6人という「超」がつく少人数クラスで毎日鍛えられ、これからプロとして活躍していくダンサーたちなので、もちろん全員テクニックはあるし、跳べるし、回れるし、何でもできるのですが、その中でも「あの子が踊るのをもっと見てみたい。」と思わせる生徒が一人。

聞いてみると、ユース・アメリカ・グランプリで入賞し、ロイヤルウィニペグバレエスクールの校長が引き抜いてきた生徒だそうです。納得!

それでも卒業後は団の研究生か、うまくいってもコール・ド・バレエから下積みを始めるんだろうなと考えると、バレエ界の厳しさを思い知らされますが(日本のような上下関係はあまりないようです)、今後あの子がどんなダンサーになっていくのか楽しみです。

次回は、私の生徒のチェケッティの試験について書く予定です。今は大学院の論文で大忙しなので、また少し先になると思いますが、ブログをフォローしていただくと、アップデートのお知らせが直接届きます。

お問い合わせ、ご質問などは、Eメールでお気軽にどうぞ。

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ターニングポイント

バレエだけに関わらず、1度何かに夢中になり、それを仕事にしたいと思うようになれば、良くも悪くもそれを中心に自分の人生が動いていくことがよくあります。

私の場合、バレエ教師としての仕事が自分の一部であると同時に、その仕事を中心にして、自分がその周りを回っている感覚に陥るときがありました。

でも今は、バレエ教師としてのキャリアを積むために自分を追い詰めていくのではなく、”自分が幸せである”ことを常に最優先し、そしてバレエ教師としての仕事は、あくまでも仕事として受け止められるようになりました。

決して情熱が消えたわけではなく、人間としてのバランスが良くなったと私は解釈しています。

ずいぶん前の話ですが、私がRoyal Winnipeg Ballet Schoolの生徒だった頃、一人のクラスメイトが学校を辞めるという決断をし、ティーチャーズプログラムのディレクターにその旨を伝えに行ったとき、「自分がHappyでいられる場所を探しなさい」 と言われたと聞きました。

当時は、あっさりしたもんだなぁと少し残念に思いましたが、今ではそのディレクターの言葉の意味がよくわかります。バレエというのはあくまでも”What you do”であり、”Who you are”ではないということです。うーん。。。日本語にすると、”自分がやりたいこと、やるべきこと”でに過ぎないのであって、”自分自身”ではないというのでしょうか。。。

さて、こんな話をしているのは、私がバレエ教師の仕事を辞めたからではありません!ターニングポイントをむかえているからです。

今シーズンが終わったら、ウィニペグからオタワに引っ越し、プロフェッショナルバレエスクールで教えることになりました。

前々から、ここで教えられたらなーと思っていた学校で、ついにチャンスが回ってきたわけです。

スクールのディレクターから電話が来て話が本格的になった時は、引っ越しの大変さや、今いる場所の居心地の良さなどが頭をよぎり、ほんの一瞬しり込みをしてしまったのは事実ですが、こんなことで怖気づいてこのチャンスを逃すわけにはいかない、絶対うまくいくはず!と自分に言い聞かせ、採用に至りました。

バレエに携わってるおかげで、今までたくさんのターニングポイントがありました。ニューヨークへダンス留学した事、地元を出て昭和音楽芸術学院に入学した事、カナダに来た事、そして今回、オタワへの引っ越し。。。

バレエは今でも私がHappyでいられる場所のようです。今回の決断も、後で振り返ればきっと「あの時、引っ越すことを決めてよかった!」 と思えるものになると思います。

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海外でバレエ教師として学びたい方、活躍したい方のお手伝いができればと思っています。ご相談、ご質問などは、ブログの右側に記載されているメールアドレスへどうぞ。