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海外での就職

私が卒業したロイヤル・ウィニペグ・バレエスクール(RWB)のティーチャーズコースは、就職率100パーセントを誇っています。毎年2、3月頃になるとディレクターのもとに教師募集のお知らせが来たり、学校の掲示板に募集要項が張り出されたりしますし、チェケッティ協会のメンバーには協会からもバレエ教師募集のお知らせがメールで届きます。

知っている卒業生の中でも、卒業後自らバレエ教師にならない道を選択した人以外は、皆バレエ教師として活躍しています。

カナダのどこで教えるか、スクールのレベル、ピアニストの有無などにこだわらないのであれば、名のある学校(RWBやナショナル・バレエスクールなど)を卒業して、チェケッティ(もしくはRADなど)の教師免許を持っていれば、何かしらの仕事は見つかると思います。

問題は就労ビザです。

カナダは比較的移民しやすい国だと思うのですが、それでも、日本人がカナダで、カナダ人が働けるはずのスポットを奪って就労するわけですから、ビザの申請には時間と、お金と、手間ひまがかかります。

就労が認められるビザには種類があるので、いくつかご紹介します。

1-学校を卒業して、オープン・ワークパーミットを申請する。

バレエ学校に限らず、カナダ政府にpost-secondaryと認められている学校(高校教育以降の学校、専門学校、大学など)を卒業すると、就学していたのと同じ期間の就労が認められるビザを申請することができます。例えばRWBのティーチャーズコースは3年プログラムなので、卒業後は、3年間有効のオープン・ワークパーミット(どこででも働ける就労ビザ)、4年制の大学なら4年間有効のワーク・パーミットという具合です。

オープン・ワークパーミット有効期限後もカナダで就労したい場合は、ワークパーミットがまだ有効な間に移民申請をすることが可能で(条件はいくつかあります)、認められれば、カナダ国民とほぼ同等の権利が与えられます。5年ごとに更新する必要がありますが、定められたルールを守っていればカナダに永住できますし、権利をはく奪されることはまずありません。

2-職場を通してワークパーミットを申請する。

私がRWBを卒業した時はカナダ政府が移民に対してかなり警戒していた時期だったこともあり、RWBがオープン・ワークパーミット申請可能な学校のリストに入っておらず、私の場合はこの方法をとらざるを得ませんでした。雇い主の協力が必須な方法ですし、職場を通しての申請なので、その職場以外で働くことは禁止されています。

まずは、雇い主が外国人を雇いたい旨を政府に申請し、それに対しての許可をもらいます。この時点で、「日本人じゃなくてもできる仕事」の場合はなかなか許可がおりません。(寿司屋のシェフとして働きたいなど、日本人にしかできないと判断される職種の場合などは、比較的簡単に許可が下りるようです。)

雇い主に許可が下りれば申請番号のようなものがもらえるので、今度はビザ申請者本人が、その番号を添付して、本格的にワークビザ申請という運びになります。私はワークビザが取れ次第すぐに移民申請したので、この種類のワークビザに関する有効期限などはわかりません。

3-お金を払って移民する、カナダ人の養子になる、カナダ人と結婚する。

これは私がビザ申請にてんてこまいで、もうダメなんじゃないか、と心が折れていた時に、「へーこんな方法もあるんだなぁ」と何気なく本で読んだだけであって、お勧めはしません。お金を払う場合は、移民申請する州によって金額がまったく違います。マニトバ州の場合は3千万くらいだったかなと記憶していますが、BC州など人気の高い州は億単位だと思います。また、養子になるには18歳以下であることが条件だったと思います。ビザのための結婚などは、詐欺罪で捕まることもあるのでやめましょう。

4-ワーキングホリデープログラムで働く。

私はワーキングホリデーとして働くことは視野に入れていなかったので、あまり詳しくは知りません。外務省のウェブサイトへどうぞ。

以上は私がワークビザを申請した時の情報であって、申請条件、申請方法などは本当によく変更されますので、必ずご自分で、政府のオフィシャルサイトなどで最新の情報をご確認ください。

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先日、大学院の修士論文の成績が発表されました。無事に合格することができたので、来年の7月の卒業式には、Master of Arts in Educationの学位がもらえます。それと同時に、Royal Academy of Dance (RAD)の教師資格も取得できるので、3年間頑張った甲斐がありました!

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ブログに関してのご意見、ご感想、ご質問、またはトピックのリクエストなどお待ちしております。

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ターンアウト

今回は、少し解剖学寄りの方向から、ターンアウトを解析します。

どうしてバレエではターンアウトが求められるのか、その起源に興味がある方はこちらの記事をどうぞ→クリック

最近の日本のバレエ教育には疎いので、私がまだ日本で教えていた時の事を思い出しながらの、あくまでも個人的な感想ですが、

日本では、子供にターンアウトを要求するのが早すぎる傾向にあると思います。

先日受講したRoyal Academy of Danceのカナダ、オタワ支部のワークショップでは、7歳頃からターンアウトを教え始めるのが望ましいと教わってきました。(講師は、enhance danceというグループのディレクター、アンドレア・ダウニーさんでした。)

いつからトゥシューズを履き始めるか、という質問と同じで、〇歳になったから今日から始めましょう!というわけにはいきませんが、大体7歳くらいから、脚全体(足 – footの部分だけではなく)を外向きに回転させることを頭で理解し、理解したことを身体で実現できるようになるそうです。

しかし無理やりは絶対に禁物で、小さいターンアウトから始めたり、特に幼い間は、必ず膝を伸ばした状態で両足同時に1番ポジションを見つけさせることが大事なんだそうです。というのも、膝曲げている状態だと足や膝の関節をねじることが可能になってしまい、見よう見まねでオーバー・ターンアウトした結果、怪我をまねいてしまうからです。

ここの内容までは、教師として勉強してきたことや経験から、「やっぱりそうだよねー」と思いながら聞いていたのですが。。。

脚が股関節で外向きに回転できる角度は大体45度で、ヒップソケットが浅い、大腿骨の頭が小さいなどの条件で、股関節が柔軟な人でも50度程度と聞き、思っていたよりも角度が小さかったので少し驚きました。

では、私たちが思う「完璧」なターンアウトはどうやって作られているのかというと。。。

1、膝下

膝関節を伸ばしたとき、膝下は大腿骨(太もも)よりも外向きに回転するらしく、その角度が大体5度から10度くらいらしいので、この時点で60度くらいは開いていることになります。

2、足首

足首には横に回転する機能はなく、前後(上下?)にしか動かないそうなので、足首でのターンアウトは期待できません。

3、足

昔のバレリーナは、無理なターンアウトや、足に合わないトゥシューズによって起こる酷い外反母趾の方が多かったですが、最近の解剖学的なバレエへのアプローチによって、「足の裏全体がきちんと床についていないといけない」ことが定着し始め、外反母趾の問題は軽減したように思います。しかし、より良いターンアウトを求めることにより、多かれ少なかれ、足へのねじりは起きているそうです。

4、その他

股関節、膝下、足の開きを総動員しても70~75度しか開かないとしたら、私たちがよく見るバレエダンサーの完璧なターンアウトはどうやって作られているのかという最初の疑問に戻ることになりますが、、、

まずは、プロのダンサーは見せ方が上手であることが挙げられます。実際にどれだけターンアウトできているかはもちろん重要ですが、観客からどのように見えているか考え、最も美しい角度やラインだけを見せる工夫をすることで、実際よりも開いているように見せることは可能だと思います。

それに、やはりどこかに無理なねじりは生じていて、プロのダンサーたちは健康と引き換えに美しさを追求し、いつも怪我と隣り合わせなんだそうです。

 

ここからは私の個人的な意見ですが、教師として大切なことは、誰を教えているか、何のために教えているかを考え、180度の完璧なターンアウトにこだわりすぎないことです。

もっとターンアウトするよう生徒に求めることが悪いことではありません。プロ志望の生徒であってもそうでなくても、その子の可能性を最大限に引き出してあげられるのが、良い先生だと思っています。ただ、生徒の年齢による制限、身体的な限界などを理解し、子供たちが怪我なく楽しんで踊れる環境を作ってあげることが、教師の1番の目標である必要があると思います。

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ご意見、ご感想、ご質問などお待ちしております。ブログのコメント欄に、もしくはemailでどうぞ。

次回は、海外留学、海外就職時の事務的な手続き(主にビザ関係)についてお話ししようと思っています。ブログ右側の”フォロー”ボタンをクリックして、emailアドレスを入力していただくと、更新時にお知らせが届きます。

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あれから半年(以上)。。。

かなりネグレクトなこのブログですが、ご意見、ご感想、ご質問などは引き続きお待ちしております。

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前回のブログ更新は2月。あれよあれよという間に半年以上経ってしまいました。最後の記事を見返してみると、生徒のバレエ試験にむけて準備中だったようですね~。。。昔過ぎて他人のブログを読んでいるようです。

その後何があったかというと(ざっくりとしか思い出せませんが)。。。

2月末から3月頭にかけての1週間弱は、朝から昼過ぎまで生徒の試験につきっきりでした。夕方は休めるのかというとそんなことなく普通に教えの仕事はあったので、4、5日間は朝から夜まで働いていたことになります。

全員無事に合格し、そろそろ休憩したいなーというところにタイミングよく春休みが来たので、モントリオールへ!オタワからモントリオールへは、ほぼ1時間に1本高速バスが出ていて、しかも2時間で到着という距離なので気軽に出かけることができます。

春休み明けから4月の初めまでは、3週間に渡って修士論文のためのデータ収集、そして集めたデータの分析をし、そこからは8月末までほとんど毎日、論文執筆作業に勤しんでいました。

その間も、6月の初めまでは仕事もあったので(しかもシーズン末のパフォーマンス向けての準備という、結構忙しい時期だったので)、何をどうやって乗り越えたのかは、もう記憶にありません。

 

そして夏休み!

いつもなら日本でブラブラしながら次のシーズンに向けて英気を養うのですが、今回はそうもいきませんでした。先に書いた、論文執筆の作業はもちろんのこと、チェケッティのサマースクールに参加するためにイタリアに行く予定もあったからです。

オタワ→トロント→羽田→関空(日本滞在1か月強)

関空→羽田→オタワ(オタワ滞在2日)

オタワ→モントリオール→ベネチア(イタリア滞在3週間)

ベネチア→トロント→オタワ

という、エアマイルが貯まりまくりそうな夏を過ごしました。

シーフードレストランの裏口をのぞくイタリア猫

 

オタワに帰ってきてからは、論文の最終仕上げでへとへとになりながらも、お引越し!広い間取りの部屋が空いたら教えてほしいと以前からオーナーにお願いしていたところ、「空いたよー」と連絡をもらったので急遽引っ越すことになったのです。同じ階だったのがせめてもの救いでした。

ちなみに、カナダでバレエ教師になると夏は無職になってしまうのですか?と心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、それはスクールによってまちまちです。私が現在教えている学校では、サマースクールのスケジュールが普段とは全く違うので、フルタイムで働くことは少し難しいかもしれませんが、仕事はもらえるようです。

 

8月末に論文を書き終え、無事、締め切り前に提出することができました。合否がわかるのはまだまだ先のようなので、気にはなりますが、待つ以外にできることは今のところありません。

今シーズンは、趣味に時間を費やしたり、自分なりにカリキュラムを整理したりしながら少しゆっくりしようと思っているので、このブログも、もう少しアクティブに更新したいと思っています。(目指せ週1更新!)

先日参加したRoyal Academy of Dance主催の、ターンアウト向上のためのワークショップが興味深かったので、次回はそのことについて書くつもりでいます。お楽しみに!

ブログをフォローしていただくと更新のお知らせがメールで届きます。

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試験準備

大変ご無沙汰しております。

冬休みに日本へ帰省していたこと、新しい学校での仕事が忙しいこと、修士論文のための準備が大詰めなことが重なって、ブログの更新がかなり滞っていますが、気長にお付き合いください。

オタワの街をブラブラしながらお気に入りのカフェの写真も撮ったりして、ブログにアップしたいなぁと思っているのですが、カフェでゆっくりする時間はなく、仕事へ行く途中、バス停の真ん前にあるスターバックスで、乗り換えのバスを待つついでにササッとコーヒーと軽食を注文するのが日常です。

オタワの冬は、ウィニペグよりは平均気温が2、3度高いようですが、それでもマイナス二けただし、雪がよく降るので、ちょうどバスの乗り換え地点にスタバがあり、お店の中で次のバスを待つことができるのは助かっています。

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ウィニペグにいた頃、生徒の試験は4月初旬から半ば頃に行われていたのですが、今私が所属しているオタワの学校では、毎年春休みの前に試験が行われており、しかもオタワがあるオンタリオ州の春休みはウィニペグがあるマニトバ州の春休みよりも早いので、冬休みが終わったと同時にダダダダーと試験準備をはじめ、あと1週間半で試験本番です。

学校のバレエ科を仕切るディレクターが、カナダ・チェケッティ協会の試験官の一人なので、先週そのディレクターが各クラスを回り、模擬試験が行われました。私が担任をしているのは1年生から4年生で、試験にむけてやる気もテクニックも向上しているし、きちんと仕上がってきているから大丈夫だろうと思っていたのですが。。。

1年生が緊張のあまり(1年生にとっては初めての経験なので)、普段のレッスンからは考えられないような事を次から次へとしでかしてしまい(ステップを忘れる、音楽を全く聞かない、試験官役ののディレクターを見つめ続けるなど)、もう1度模擬試験を行うことになりました。

試験が無事終われば春休み!なのですが、私の場合は大学院の課題と、シーズン末に行われるリサイタルの曲探し兼振り付けに追われそうです。

新しい仕事は体力的にはとっても大変ですが(週に31時間教えています)、「こういう教育機関でありたい」という学校長のヴィジョンがはっきりしていること、全クラスにピアニストがついていること、他にもバレエ教師がいるのでいろいろ相談できること、生徒と親がバレエに熱心なことで精神的に助けられているし、やりがいもあります。

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バレエ教師としての海外留学をお考えの方は、お手伝いができるかもしれませんので、お気軽にお問合せください。海外でバレエ教師として働くことについてのご質問にもお答えします。お返事に数日頂くこともありますが、かならずお返事させていただきます。

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オーディションビデオ

カナダでは今年も雪が降り始めました。

前回のブログ記事で「次回はオタワの町の事を。。。」と言っていましたが、それよりも先に、一番お問い合わせの多い「オーディションビデオ」についてこちらでお返事させていただきます。

私はオーディションの過程に学校側として携わったことはありませんので、ご了承ください。

まずは受験先のウェブサイトをよく読み、何が書かれてあるかしっかり理解してください。例えば、ロイヤルウィニペグバレエスクールの場合は、「ビデオは5分から10分間で、バー、センター、そして16歳以上はトゥシューズでのアンシャヌマン、もしくはバリエーションのどちらか(両方でも可)を含む」と書かれてあります。

いろんなタイプの動き(アレグロ/早い動き、アダージオ/ゆっくりな動き、ソテ/ジャンプ、ピルエット/回転、グラン・アレグロなど)をまんべんなくビデオに収める必要はあると思いますが、あまり神経質になりすぎず、自分が得意なパをふんだんに取り込んだアンシェヌマンを自分で、または先生と相談して組めば良いと思います。苦手なものをわざわざ見せる必要は全くありません。

というのも(私の予想でしかありませんが)、応募者の多い学校であればあるほど、まずは一緒に送られてきた写真を見てビデオを見るか見ないかを判断し、ビデオはたぶんほぼ早送りで、もしくは一部だけ見て合否が決められていると思うからです。踊れるか、踊れないかは立ち姿で一目瞭然ですし、ビデオ審査は1次審査でしかないからです。

ビデオ審査に合格すると約1か月間のサマースクールに参加し(時期や期間は学校によって多少異なります)、それが本審査となり、合格すれば学校への入学許可が得られます。

遠い記憶ですので少し曖昧ですが、私はバーでプリエ、タンデュ、ロンド・デ・ジャンブ、グラン・バットマンを、センターでアダージオ、ピルエット、アレグロ、グラン・アレグロ、ポイント・ワーク(ルルベ、エシャッペなど)、ドン・キホーテの森の女王のバリエーションを撮影したと思います。

使う機材は家庭用のビデオカメラか、ビデオ機能付きのカメラでかまいませんし、編集も、自分でパソコンを使ってできる範囲で十分です。見せたくない部分は全部カットしてしまうか、体力があれば何回か撮影しておいて1番良い出来のものを使えば良いと思います。ただカメラを固定しておいて自分で自分を撮るには限界がありますので、お友達やご家族の誰かにお願いし、三脚を使って撮影しましょう。

思いつく限りを書いてみましたが、少しは参考になったでしょうか。オーディションビデオについてのご質問は、同じく海外留学を目指す他の方の参考にもなると思いますので、この記事の下にあるコメント欄に書いていただけるとうれしいです。

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オタワでの生活

オタワにきて1か月が過ぎました。

新しい学校での仕事はとても順調です。主にプロフェッショナルコースの1年生(8~9歳)から4年生(12~13歳)までを任されていて、その他にはレクリエーショナルコース(趣味コース)のクラスも週にいくつか教えています。

プロフェッショナルコースの生徒は言うまでもなく、レクリエーショナルの生徒もとても熱心に、意欲的にバレエに取り組んでいるので教え甲斐があります。

更には、ライセンシエイト(教師資格には、アソシエイト、アソシエイト・ディプロマ、ライセンシエイト、フェローシップと4段階あり、試験官になるにはフェローシップを持っていることが第一条件です)の試験を受ける準備を始めたいとスクールのディレクターに相談したところ、上級レベルの生徒も週に2クラス受け持たせてもらうことになり、とても充実しています。

ウィニペグで教えていた時はバレエに関してはすべて任されていたので、誰に試験を受けさせるか、コンペティションでは誰にどのバリエーションを踊らせるか、年間の指導カリキュラムをどのように進めていくかなど、すべて一人で決めなければいけないプレッシャーが大きかったのですが、今の学校には相談できる先生たち(チェケッティ協会の試験官2人を含む)が何人もいるので、少し肩の荷が下りた気がします。

がその反面、プロのバレエダンサーになりたい子供達を教えている責任感は大きく、「今日の指導は生徒にとって有意義なものになったのか」、「もっと有効な教え方があるのでは…」と毎日自問自答を繰り返しています。

11月中旬にはプロフェッショナルコースの生徒のプレゼンテーションがあるので、今週末は振り付けを考え、週末明けにはピアニストと相談して曲を決める予定です。

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カナダのチェケッティ協会のメンバーは、毎年何らかのプロフェッショナル・デベロップメントに取り組むことを義務付けられています。

簡単に言うと、チェケッティー協会の支部が主催するワークショップに参加しなさい、ということなのですが、今年はどのワークショップを受けるのかまだ決められずにいます。

というのも、オタワはオンタリオ州にあるのですが、オンタリオ支部が主催するワークショップは毎年トロントで開催されています。オタワとトロントは同じ州内とは言うものの、車か電車で4時間、もしくは飛行機に乗ることになり、日帰りでワークショップに行くには少ししんどい距離(と金額)なのです。

もう1つのオプションは、お隣、ケベック州のモントリオールで開催されるワークショップに参加するという方法。オタワから定期的にモントリオール行きのバスが出ていて、2時間で着くというメリットがあるのですが、ケベック州というのはフランス語のエリアなので、そもそも講習会が英語で行われるのかどうか…現在問い合わせ中です。

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オタワは大きすぎず、小さすぎず、美術館や博物館、国の重要な建物があちらこちらにあり、とても素敵な所です。次回のブログには、オタワの町のことも少し書こうと思っているので、興味のある方は是非、読者登録をお勧めします。忘れたころに更新されるブログですので、更新した時にメールでお知らせが届くと便利かと思います。

ご意見、ご感想、ご質問などもお気軽にどうぞ。少しお時間をいただくかもしれませんが、気長に待っていただければ必ずお返事します。

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バレエと試験 パート2 2/2

前回のブログ記事で、「2~3日中に本題を!」と言っておきながら2か月近く経ってしまいました。

カナダのバレエ教師の長い長い夏休みは毎年日本で過ごしているのですが、日本にいる間にやっておかなければいけないことがたくさんあり、もしかするとカナダにいるときよりも忙しいかもしれない日々を過ごしています。

7月中旬ごろ、大学院から論文の成績が返ってきました。結果は予想していたよりもかなり好成績で(予想はかなり低めに設定していたものの。。。)3年生に進級できることになりました。論文の書き方が上達してきているのだと思います。

さて、本題へ。

私が所属していたダンススクール(来シーズンからは違う学校で教えることになりました。詳しくはこちらをクリック)でのチェケッティの試験は、今年の春に行われました。

今回はかなり規模を小さくしたので、グレード2の生徒が一人、グレード3が3人、スタンダード6の生徒が3人、グレード1のプレゼンテーション(プレゼンテーションとは2年ほど前から導入されたシステムで、合格・不合格はなく、イグザミナーからコメントをもらえるというもの)が3人で、合計10人のみの受験でした。

1人でグレード2を受けたのは私の一押しの生徒で、期待通り一番高い成績で合格しました。普通は、グレード2のように、年が小さい生徒には一人で入室させることはないのですが(最高3人まで同時受験が可能)、本人のたっての希望と、「この子なら大丈夫だろう」という私の判断で、ソロでの受験となりました。

グレード3を受験した生徒は私が3年ほど前からかなり厳しく指導していた生徒なのですが、厳しくしていた甲斐があったのか、最近急成長したグループでした。まだまだ弱いところはありますが、3人とも中の上くらいの成績で合格。グレード3あたりから、どれだけプリエをコントロールできるかが重要課題になってきますが、若い生徒にはなかなか難しいようです。

スタンダード6を受験した生徒は、最近ようやくバレエが楽しくなってきた3人で、2人は今回初めての受験で、あとの1人は3~4年前に一度だけグレード3を受験したことがあります。本人たちから受験したいと申し出があり、私も「たぶん合格するだろう」と思ってはいたものの、レベルが上がれば上がるほど試験官の査定が厳しくなるので、どんな成績でも絶対バレエを嫌いになったり、やさぐれたりしないという約束で受験を許可しました。本人たちは結果に大満足のようでした。

また、スタンダードには「ムーヴメント・インプロバイゼーション」という項目があり、その場で初めて聞いた創作曲を動きで表現することが求められるのですが、普段からジャズやモダンなども踊っている生徒たちなので、それが強みとなりました。イグザミナーからも、「大体の生徒はこの年齢になってくると恥ずかしがってしまって、ムーブメント・インプロバイゼーションは得意ではないけれど、あなたの生徒はよく動けていた」とお褒めの言葉をいただきました。

私は先生やピアニストから音楽性をほめてもらうことが多いのですが(自分で自分の良い所にはなかなか気づけないものです)、6年間教えた生徒が、私の短所は受け継がず、長所のみ吸収してくれている事を願いながら今シーズンを終え、教室の先生方、生徒たち、親御さんたちとお別れをしました。

来シーズンからは、新しい土地、新しい学校、新しい生徒と、何もかもが変わるので、また新しい観点からこのブログも更新していけると思います。大学院も、最終学年です。来年の今頃には卒業式の四角い帽子をかぶっている予定ですが、どうなることやら。。。

このブログに関するご意見、ご感想、または海外留学に関するご質問など、引き続き受け付けています。horikawachisato@gmail.comへお気軽にどうぞ。